2005年11月

そろそろコートが要ります。

 

11/30

 昨日からちょっと趣向を変えて真っ黒な感じのCDを聴いてます。Bobby Timmonsの"In Person"、Horace Parlanの"Us Three"は僕の中ではその代表格です。タイプは違えどもJunior Manceの"Junior"もそのブルースフィーリングに魅了されるところ。

 Bent Axenというピアニストについてちょっと調べてみました。Eric Dolphy、Stan Getzとの共演に加えて、数枚のリーダー作を残しているようです。"Axen in Action"、"Poll Winner 59"、"Bent Axen Trio"、"Axen"録音が50年代後半から60年代前半に偏っているところを見ると、ミュージシャンとしての活動をやめてしまったか亡くなったかのどちらかのように思われます。もうちょっとよく聴いてみたいと思うので、今度買います。

 急に冷え込んで、やせ細った僕としては辛い限りです。脂肪をください。ではまた。

11/29

 Eric Dolphyの"In Europe, Vol.3"を聴いてみてます。これを聴いてEric Dolphyアレルギーになった、その一枚です。Charlie Parkerみたいなんだけど決定的に違うその違和感に耐え切れませんでした。

 ピアノはBent Axenという人で、ヨーロッパのピアニストらしいのですが、これがかっこいい。渋いプレイヤーです。先日レコード屋で色々見ていたときにたまたまリーダー作を見つけてびっくりしました。ちょっと前までBen DixonとごっちゃになっていてBen Dixonはピアノも弾くものだと思っていて恥かきました。似た名前多すぎです。

 久しぶりに普通の時間に家にいます。今聴いているのはHorace Parlanの"Happy Frame of Mind"。テナーサックスがBooker Ervinだと気付くのに少し時間がかかりました。こんなところに参加していたとは。ではまた。

11/28

 bushで演奏でした。帰りにblack berryに寄ってちょっと飲んできました。帰り際にかかっていたJackie McLeanの"Lights Out"を最後まで聴きたかった。

 久しぶりにBarry Harrisの"Breakin' It Up"を聴いています。やはり"At The Jazz Workshop"やそれ以降のものと違う。後のものの方が端正な印象はありますが、濃く粘っこいリズムのせいかこちらの方が強く頭に残ります。いくら遅咲きの天才ジャズピアニストと呼ばれても、当時まだ若手と呼ばれて十分な年齢。模索研究していたということでしょうか。

 明日も早いのでこのあたりで。ではまた。

11/27

 今日はblack berryでの中川正浩さんのライブに行ってきます。名古屋のオルガンプレイヤー成瀬順一さん、福岡のドラマーの大江陽三さんとトリオでの演奏だということです。明日もテアトル箱崎という場所で、同じ編成でライブだとか。

 Wade Leggeというピアニストのトリオアルバムその名も"Wade Legge Trio"をHMV見つけ、早速注文しました。試聴した感じだと渋いバッププレイヤーという感じで大変好印象だったのですが、なんせリーダー作がその一枚のみ。Sonny RollinsやDizzy Gillespie他有名なプレイヤーのアルバムにサイドメンとして参加しているものは数枚見つけてチェックしました。リーダー作が一枚しか残っていない一番大きな理由は早世。29才で亡くなったそうです。

 Johnny Griffinの"Studio Jazz Party"を聴いてます。ピアノのNorman Simmonsもリーダー作がそれほど多くないのですが、何より入手しにくいのが困りもの。初期のものをレコードではなくCDで欲しいのですが。ではまた。

11/26

 black berryでオルガンサミットというイベント的なライブが年に一度催されているのですが、それが今日だったようです。去年に引き続き今年も、残念ながら見送りました。Hammond B-3の音が聴きたかった。

 Ornett Colemanの"Something Else!"、Mal Waldronの"Mal-2"というアルバムを聴く機会があったのですが、どちらもイメージに反して聴きやすく、驚きました。Ornett Colemanといえば、Golden Circleでのライブ盤を随分前に初めて聴いたときにEric Dolphyを初めて聴いたときと同じ「気持ち悪くて聴けない」感じがして、それ以来拒んできたのですが、その時とは多少なりとも見方が変わったと思います。未だにOrnett Colemanの音楽の根源がブルースどうだとかそういうのはよくわかりませんが。

 Mel Rhyneの"Boss Organ"を聴いています。Kenny Washingtonがたまらん、かっこいいです。Walter Bishopの"What's New"を探しているのですが、なかなか見つかりません。amazon.co.jpのものもなぜか高価。ではまた。

11/25

 今日はジャズ研部員で同級生のギタリスト藤井渉君とボーカルの轟かおりさんのライブに行ってきました。ギターとボーカルのデュオといえばJoe PassとElla Fitzgeraldの録音が有名ですが、それに加えてMartin Taylorらソロで活躍するギタリストにヒントを得たというギターの構成にはなるほど!という感じでした。また来週金曜日にライブをするそうですので、ぜひ。詳細はやまだまでご連絡ください。

 帰りにちょっとbackstageによってたのですが、Phineas Newbornの"I Love A Piano"がかかっていました。買ったっきりレコードプレイヤーが壊れて聴けないという悲しい一枚です。CD化されていないのもつらい。入っている曲もGee, Baby Ain't I Good To Youなど面白そうなものが多いのですが。ではまた。

11/24

 black berryに行ってきました。後輩にJackie McLeanの"A Long Drink Of A Blues"をすすめてやりました。ベースがとてもかっこいいという理由で。帰り際にかかっていたのはStanley TurrentineのCDがかかっていたのですが、あれはいったいなんだったんだろう。Lotus Blossomらしき曲を演奏してました。テンポはすごく速かったのですが、似たようなテンポでFreddie Hubbardが演奏していたのを聴いた記憶があります。

 明日も朝から学校なので今日はこの辺で。ではまた。

11/23

 暖房をつけても足元は全然暖まらないという。たまに布団をバタバタさせて部屋の空気を回すという面倒くさいことをやっております。ほこりも舞う。

 Sadik Hakimというピアニストの演奏を是非聴いたみたいと思って探してみたのですが、この人初期のリーダー作がないのです。初リーダー作が70年代。Buddy Tateというサックス奏者のリーダー作"Tate's Date"にサイドメンで参加していてそれが50年代なのでそれを買ってみようと思ったら、CDが見つからない。細かく見ていくと"Groovin' With Buddy Tate"というアルバムがどうやら数枚のレコードをまとめたものらしく、その中に"Tate's Date"がそのまま入っていそうな感じなので、買ってみることにします。ただ、多管なのでソロがほとんど入ってないかも。試聴したら少しだけソロが聴けました。なんとなくかっこよさそうだったので決定。

 Frank Hewittの"Four Hundred Saturdays"も買うことに決めました。また新しいCDが届く楽しみが出来ました。まだ先のことになりそうですが。ではまた。

11/22

 数日前に福岡のジャズ喫茶としては老舗のbrownyに行ってきました。移転してからは昔ながらのジャズ喫茶と言う感じから打って変わって渋いバーという感じになっていましたが、かかっている音楽は50-60年代のジャズ。僕の好きな雰囲気に音楽。またお邪魔したいと思います。

 Bud Powellの演奏はライブ録音として意外に沢山残っているようです。Golden Circleのライブが大変有名ですが、他の場所でも演奏録音がCD化されいくつも出ているのを見かけました。演奏の良し悪しに波があるとはよく言われますが、その中に隠れているであろう名演にぜひとも出会いたい。それより何よりBud Powellの刻むリズムが大好きだというのがあります。Massey Hall、Birdland、他ヨーロッパでの録音は沢山あるようです。ベスト盤が多くてわかりにくいですが。

 11月半ばすぎてから急に寒くなって、もう真冬の格好で外に出るようになってしまいました。これからまた寒くなるんでしょうか。早く風邪を治したい。ではまた。

11/21

 入学して4度目の学祭が終わりました。今年が最後の学祭になった部員も沢山いたと思います。僕は結局どの年も大して働きやしませんでしたが後輩達はしっかりやってくれているようです。出来たとしても来年が最後の学祭。学生生活を最大限に楽しみたいと思います。

 中川正浩さんのライブでご一緒していただいたドラムスの倉田大輔さんの演奏にはびっくりしました。拍の打ち込まれる速さ、ある曲が始まった瞬間や音の切れ目の入りで感じる自然なスピード感は感動的。色々勉強させていただきました。

 Dodo Marmarosaの"Dodo's Back"というCDを買ってみました。Charlie Parkerらと共演したことで名の知られるピアニストですが、その後のことは全く知らず、調べてみると本当に消息不明という。音楽性は生粋のビバップ奏者で、その演奏技術も優れており、好感が持てます。僕の好みで良し悪しを勝手に言えば、確かに白人色が感じられてちょっとアレだと思うところもありますが、一番の問題は地味だってことです。パーカーとやっているやつはアイデアにあふれているすばらしい演奏でした。

 ちょっと落ち着いたのでちゃんと日記も書けそうです。今日Mal Waldronの"Mal-2"、"Mal-4"を見かけて、欲しかったのですが、我慢してしまいました。ちょっと気を許すと衝動買いの癖が戻ってしまいそうです。ではまた。

11/17

 久しぶりによく寝ました。Walter Bishop Jr.の"Just in Time"、Thelonious Monkの"Solo Monk"。やはりWalter Bishopは敬虔なバップピアニストです。久しぶりに聴いて感動してました。

 昔はよくMDで聴いていた"Solo Monk"、こちらも久しぶりに聴きました。高校生のときThelonious Monkと言う人はヘタクソなピアノ弾きだと口に出してしまい某ジャズ店のマスターに鼻で笑われたことがありましたが、何のことはない僕が何も知らないだけでした。一音にかかる重みもさることながら、左手の刻むリズムにはバップ期に名を残した人たちが必ず持つ勲章のようなものを感じます。個人的にはSweet and Lovelyが大好きです。Barry Harrisも"The Bird of Red and Gold"というアルバムでThelonious Monkのアレンジをなぞっています。他にも同じアレンジでやっている人は沢山いるみたいですね。どこかで耳にしたことがあります。

 明日はblack berryで中川正浩さんのトリオでのライブ。是非お越しください。ではまた。

11/16

 昼間、ホテル日航で中川正浩さんのトリオでの演奏がありました。ちゃんとしたことはよく知らないまま演奏に加えていただいていたのですが、化粧品の会社の主催の食事会のようなものだったようです。終わってすぐに学校に戻り、実習に参加。ギリギリでしたが、間に合ってよかった。

 明後日から大学の学祭です。後輩達がしっかりやってくれているようで、出店するお店がどんな感じになるか楽しみです。今年はプロゲストでギタリスト中川正浩さんが出演されるのですが、僕もメンバーにくわえていただけることになりました。ドラムはニューヨーク在住のドラマー、倉田大輔さんという方です。ぜひお越しください。

 Paul Chambersで好きなアルバムと言えばRed Garlandの"Groovy"ですが、Jackie McLeanの"A Long Drink Of The Blues"もすばらしい。こんなにホーンライクなベースを弾いたのはもしかしてPaul Chambersが初めてなのかも。Slam Stewartのようなすばらしいべーシストはいても、ソロとなるとどこか音楽的に他の楽器に劣る印象を受けていたのは否めません。指弾きでバシバシやる人といえばPaul Chambers以前にもRed Callenderというべーシストがいますね。この人もものすごくかっこいいです。

 体調が戻らないので、今日明日は家で養生の予定です。Bud Powellを聴きつつ。ではまた。

11/15

 体調はまだ治りません。また蓄膿症になったりしたら厄介です。早めに治さないと。

 今日久しぶりにKenny Burrellの"Night At The Village Vanguard"を聴きました。Richard DavisとRoy Haynesというバックがこんなに良かったかとちょっとびっくりしてました。ベースの何に感動するかというと、節目節目でブレイクしてから入る瞬間です。あんなにナチュラルにつながるなんて。決してスピード感を損なうことなくリズムをつなげていくのには職人芸を感じます。

 今Frank Hewittの"Not Afraid To Love"を聴いています。Louis Hayesかっこいい!このスピード感たまらん。Louis Hayesが入ったアルバムもうsmallsから出てないんだろうか。ではまた。

11/13

 風邪が最悪です。眠くて眠くて、あとのどの痛み。ちゃんと寝たら治ると思うのですが。

 先日借りてきたWayne Shorterの"Adam's Apple"がすばらしい。何に惹かれるかというと、Wayne Shorterのオリジナルの曲です。Wayne Shorterの曲はどこかアフリカ的?よくわかりませんが民族的な響きを持った曲を沢山残している感じがあります。"Adam's Apple"でもそれは同じなのですが、どちらかというとややファンキーな曲が多めです。ワンホーンのアルバムでサイドメンにHerbie Hancock、Reginald Workman、Joe Chambersを従えてものすごいクールな演奏してます。Joe Chambersのドラム怖い。

 今日はもう寝て風邪を治しにかかります。ではまた。

11/9

 眠い。どうやら風邪がちゃんと治ってないみたいです。ちゃんと寝たつもりなんですけど。今日は馬出にある犬丸という鳥料理のお店に行ってきました。おいしいんですが、色々こだわりのあるお店。一見さんお断りだそうです。

 Charlie ParkerのDial録音を聴いてます。一曲がとても短いですが、どれもものすごく面白いものばかり。どのミュージシャンもお互いに演奏をぶつけ合う感じがエキサイティングです。いくつもあるテイクのソロの創意工夫やアレンジの目に見える成長が感動的です。何度聴いても聴くたびにそのときの感動があるのは本当に幸せ。

 最初の方の録音のピアノはDodo Marmarosaです。リーダー作には"Dodo's Back"などがありますが、やっぱりサイドメンの作品の方が良い形で残っているのかも。Charlie Parkerとの共演は本当にすばらしいと思います。当時のプレイヤーとしては斬新な音遣いにクールな演奏。

 風邪は僕だけかと思っていたら、周りの人もわりと風邪をひいているみたいで安心しました。季節が変わってちょうど温度が下がってきたころだからでしょうか。みなさんも風邪には気をつけてください。毎年冬になると風邪ネタがあるから日記を書くのが楽です。ではまた。

11/8

 昨日は演奏予定を勘違いしていて大ヒンシュクでした。お誘いした皆さん本当に済みませんでした。代わりにnew comboに飲みに行くことにして、かなりへろへろになるまで飲んで帰りました。今までnew comboに飲みに行くことはなかったのですが、移転してからちょこちょこ足を向けるようになってきてます。

 new comboの壁にプロジェクターで映されていた白黒の映像は多分有名なミュージシャンのものだったのですが、誰だかよくわかりませんでした。白人のボーカル、黒人のピアニスト、どこかで見たことあるような。

 今日は久しぶりに家にいます。こうしてゆっくり音楽をかけていられるのはいつぶりか。今日はHorace Silverの"The Stylings of Silver"を聴いてみようと思います。ではまた。

11/6

 5日は大名のROOMSにジャズ研のビッグバンドのライブに行って来ました。ステージの前に空けられたスペースでダンスを始める人も多々。踊るための音楽だと実感する瞬間がありました。

 ビッグバンドと言えば僕はBenny Goodmanを最初に聴いてものすごく好きになったのですが、今回行ったライブの選曲はまさにスイング時代の人気曲といった感じで、In The Mood、Sing Sing Singをはじめ、ジャズにそれほど関わりない人でもどこかで耳にしたことがあるような曲を多く取り上げていました。曲によって変わる踊り手の動きも面白い。

 明日はblack berryでWilliam Ashのライブです。僕は行けそうにありませんが・・。smalls recordsから出ているアルバムには本当に驚かされました。一度生で見たいと思っていたのですが。残念。ではまた。

11/4

 IRIVERが届きました。まだ使い方がよくわからないのですが、パソコンにソフトをインストールしたりして少しずつ学んでます。今日早速何かを録音してみようと思います。録音したものをパソコンに用意に取り込めるのがステキ。

 まずはBud Powellの"The Amazing Vol.1"とBarry Harrisの"The Bird Of Red And Gold"、Frank Hewittの"We Love You"、Mel Rhyneの"Boss Organ"をIRIVERに入れてみました。コピーも楽勝、録音にも良い。パソコンさえあれば何とかなるのがうれしい。

 明日はジャズ研のビッグバンドのライブがあるので、学部の友達を連れて行ってみたいと思います。ではまた。

11/3

 black berryに行ってきました。店に入るとSonny ClarkのTime盤"Sonny Clark Trio"がかかっていました。ドラムのMax Roachがひどくかっこよく思えたのですが、どうやらそれが別テイクらしく。どれをマスターテイクにするか基準がよくわかりませんが、部分部分を見たら別テイクの方がマスターテイクよりずっとよいものもありそうです。Charlie ParkerのDialの録音を全部聴いていると特に思います。

 最近新しくCDを漁ったりしていないので、そろそろ必要な気がしてきました。たまに新鮮な音に触れていないと引き締まりません。何か探してみます。ではまた。

11/1

 black berryで演奏でした。予想以上に楽しくプレイできました。レビューしようと思ったらMDプレイヤーが電池切れ。Yahoo Auctionで買おうと思っているIRIVERの相場は\13,000くらい。財布がどんどん軽くなります。

 black berryでかかっていたJohnny Griffinのアルバムが大変印象的でした。ピアノはKenny Drewだったのですが、ヨーロッパに移った後で、というかJohnny Griffinも含めて多くのジャズミュージシャンがヨーロッパへと移った後の録音みたいで、初期と比べて演奏がめちゃくちゃきれいになっています。ヨーロッパの香りがしました。グリフィンが新しい感じのことをやろうとしていたのがちょっとショック。

 後輩に教えてもらったこのサイトでIRIVERを購入しようと今決心しました。オークションよりも信用できるし、値段も変わらないし。ではまた。