2004年2月

 

風邪は春まで治らない。もうすぐ春。

 

2/29

 なんてことだ。今年は閏年なんですね。今日の今日まで気付きませんでした。そうだ。なんかおかしいと思ったんだ。2月はもっと短いはずなのに、と。

 そう。短いといえば、昔のレコードは一曲一曲が短いですね。大体2分とか3分とか。一曲27分とか45分とかいうよくわからん長さの録音は少なくともLP、CDなんていう新しい技術が出来るまでは無理だったのでしょう。ちょうど40年代から50年代にかけてですね。一曲の長さが少し伸びました。5分や7分なんていうのはこの頃までのものでは知りません。

 でも、短いから良くないというわけではなくて。短いからこそ逆に、演奏に理路整然としたものを感じることが多くあります。昔は昔で、今は今で、良いところも悪いところもあるんでしょう。

 さあ、明後日まで頑張れば、休みです。きっと。そう信じて。ではまた。

2/28

 イヤー Junior Manceのピアノは最高です!スタイルは決した新しいものではないし、どれを聴いてもあまり変わりばえのないことをしている気がするのですが、それでも聴き手を惹き付ける。むしろ、だからこそ惹き付けているといえるのかもしれません。古いスタイルと一貫性のある演奏は聴き手を安心させるような、親しみのわくものだといえるのかも。

 Junior Mance以外に、彼のようなと言われるような演奏をする人を僕は知りません。シンプルなものほど難しいというのは定説ですが、そういう意味では、本当に、達人なのでしょう。

 二日後にLou DonaldsonのCDが届きます。またお金が消えるわけです。こんなことでいいのか、と思いつつも結局は我慢しきれず買っています。制限を設けないと、貯金をつぶしてしまいそうです。困った。カードは恐ろしい。関係ないですが、今の僕のケイタイ待受画面を載せてみます。

 Dodo Marmarosa。いい感じです。ではまた。

2/27

 今日もまた一教科、試験が終わりました。運が悪くなければあと一つで済みそうです。

 好きになったミュージシャンのアルバムは何とかして全部そろえたいと思うのですが、サイドメン作にまで手を出し始めるときりがありません。Sonny Clarkのリーダー作はほとんど持っているのですが、サイドメン作は厖大。Blue Noteのハウスピアニストだけあります。

 とはいえ、やっぱり好きなミュージシャンの演奏は聴きたくなるものです。探せば、誰のどのアルバムに参加しているかは大体わかるので、なおさら欲しいものが増えていきます。基本的にはamazon.co.jpを使ってサイドメン作を探しているのですが、ミュージシャンによってはjazz discography projectを利用した方が正確にわかるところがあり、最近はそっちをよく使っています。

 ネットショッピングは楽ですね。特に、探す労がないというのがいい。レコード屋に行ってなんとなく目に付いたものを買うのも、それはそれで面白いのですが、欲しいものが決まっているときはもう迷うことなくネットショッピングですね。僕は。

 最近長いことレコードを買っていません。レコードプレイヤーが壊れているというのが大きいんですが、CDを買ったほうが便利だからということがあります。レコードも、いつか消えてなくなってしまうんでしょうか。そうなるとちょっと寂しいですね。寂しい気分になったからもう終わります。ではまた。

2/26

 寝貯めですか。朝ちゃんと起きることが出来ました。でも昨日と同じく寝過ぎの症状が残っています。夕方になってもまだ残っているとは。

 今日は少し思うことあってケイタイの待受画面をそのへんのCDのジャケットにかえてみました。背部の画面にはLou Donaldsonの"Blues Walk"を使いました。前面にはBud Powell。Dodo Marmarosaの写真がなかなかいい感じだったのですが、男を貫くためにBud Powellにかえました。

 着信音にTake FiveやSpainなんていう人も結構いるようです。ジャズをやる人でなくても、こういう人気のある曲は着信音にしてみようと思うんでしょう。マイナーな曲は見つからないことがほとんどのようですが・・そういう時は手作り。前のケイタイで、自分でGiant Stepsを入れてみたことがありましたが、なんと入れられる音符数が足りなくなって、よくわからんまま終わってしまいました。性能も上がっているようなので、今ではそういうことはないと思うんですが。

 人間さんは、肺呼吸。お魚さんは、鰓呼吸。ではまた。

2/25

 昨晩(?)寝すぎて体の調子がどこかおかしい。昨日の15時に寝て、起きたら朝7時でした。いくらなんでも寝すぎでしょう、これは。頭もおかしいような。

 家のパソコンもそろそろ容量が限界。外付けHDDを購入することに決めました。購入して、その中に持ってるCDのライブラリのようなものを作ってみようと思います。全てアルファベット順に並べて、エクセルか何かを使って管理。すばらしい!こういうの好きです。

 HDD買っても暫くしたらいっぱいになってしまうんでしょうか。某書で見たのですが、持っている人はレコードを一万枚から持っているらしいですね。もしもそれを全部データとして保存したとしたら・・大目に見て一枚50MBとしても500GB。120GBのHDDでも2400枚は入れられることになりますね。これだったら当分平気でしょう。万歳!

 テストに備えて学校に行ってみれば、今日は何と入試。学校使えません。行った僕は一体なんだったんでしょうね。そのまま家に帰ってきました。でも、寝ぼけた体にはいい運動になった気がします。もうふたがんばり。ではまた。

2/24

 気がついたら朝でした。

 最近までコルトレーンはご法度だったんです。昔ラジオか何かで聴いたものがトラウマになってたんでしょう。なんか、ひどい演奏をするイメージしかありませんでした。フリーやってるようなやつをかけてたのかもしれません。でも、そういうイメージも今ではほぼ拭い去ることが出来ました。ちなみに僕の場合はKenny Burrellとやっている作品がいい具合に仲立ちしてくれました。なんでも一度は聴いてみるものですね。

 これだけよく寝たら、さすがに体調も幾分良くなったようです。またテストに備えてがんばります。ではまた。

2/23

 今日からテスト。一つ目が終わりました。明日、二つ目があります。

 日本で売れるジャズのCD。といえばKenny DrewのBy Requestとかそういうのでしょうか。僕が聴いたものとしては、他にEddie Higginsがいます。60かそこらにして花咲いた、あまりに遅咲きの花。でも今は随分人気があるようです。最近じゃ何枚も立て続けに録音をしたとか、とにかく新作をよく目にします。

 正直、あんま好きじゃないです。大衆受けしそうな感じ。なんかすぐに飽きてしまいました。でもジャズに取っ掛かりをつかめそうな一枚ではあります。喫茶店なんかでかかってたらかなり印象が良いかもしれません。"Haunted Heart"。

 そろそろ必死です。明日のために。ではまた。

2/22

 一仕事。どうも、ピアノの弾きすぎでしょうか、指が痛くてかないません。どうしたものかと思うのですが、思えば以前にもこういうことがありました。そのときは暫くほったらかしておいたら治りました。今回もほったらかしの方向です。が、治らなかったらどうしよう。多分そのときは首でも吊ります。

 明日がテストだろうがなんだろうが、家でジャズを聴きます。今かかっているのはBarry Harrisの"Breakin' It Up"です。いつも同じようなのばっかり聴いている気がするのですが、結局そんなもんだろうと高をくくっているところもあります。何度聴いても飽きないすばらしい作品ばかりが最後まで残るのではないか、ということです。今でも有名なままで残っている作品こそが名盤といえるのではないかと。でも結局好きなものしか聴かないことの正当化です。まあいいか。

 家のレコードプレイヤーが壊れてもうかなり長いのですが、あれから随分長いことレコードをかけていません。家に眠っているレコードたちに申し訳ない。なるだけ早く新しいレコードプレイヤーを購入して聴いてやろうと思います。

 そろそろ勉強に戻ります。ではまた。

2/21

 もうやだ。やってらんない。ものすごく疲れました。

 The Three Soundsは、まだ若手だった3人のトリオです。このときGene Harrisはまだ27歳くらい。確かに若手です。しかし年と演奏のよしあしはあまり関係ないのですね。ややスローなミドルテンポで展開される"When I Fall In Love"には随分強い印象を受けました。バップにつかりきったような演奏というわけではなく、全体として大変やわらかく心地の良い演奏です。聴く人が聴けば、クサいのかも知れませんが・・僕は好きです。

 風邪です。勉強して早く寝ないと。ではまた。

2/20

 うわー なんだこれー びっくりだ。Hampton Hawesのスタイルは60年代に劇的に変化したようです。どう変化したのかというと、タッチが少し軽めになってコードが随分新しい響きを持つようになった、といった具合です。

 Hamp's Pianoは僕が聴いたHampton Hawesの作品の中で一番年代の新しいものですが、それにしてもこの変わり様。おそらくMcCoy TynerやChick Coreaらの新しい風を受けたのでしょう。僕の好きだったハンプス節みたいな感じの演奏はもうここにはありません。なんとも、悔しい。

 何よりも悔しいのは、捨て去ったものがかっこよいことに加えて、新しく得たものもかっこよいということです。使う音が変わっても、人を魅力する大きな力は何も代わらず残っているのかもしれません。流行に任せてほいほいと自分を変えていく節操のない人間は嫌いですが、古いものを踏まえたうえで新しいものを習得しようとする姿勢はすばらしいと思います。惜しむらくは、もう死んでしまっているということ。ちゃんと健康的な一生を送れば、また生きていたかもしれないのに。いや、健康的な一生を送っていたらあのすばらしい演奏は生まれなかったかもしれませんね。

 春休みは旅行でもしようと思っていたのですが、思わぬ出費がかさみ、危機的です。備えあれば憂いなし。憂いあれば備えなかりき。人間先見性が大事です。ではまた。

2/19

 白人だろうが黒人だろうが、いいものはいいんです。でも、黒人が好き。というわけで、またCD買いました。買ってもらいました。計4枚。Tommy Flanagan、Barry Harris、Hampton Hawes、Bobby Timmons。全部黒人系の人です。別に、そう選んだわけではないのです。選んだらたまたまそうだった。これはもう自分が黒人好きであることの証拠にしかなり得ない!と思いました。とりあえず80%以上の黒人好きです。人種差別はなくすことが出来るかもしれないが、人種愛はなくすことが出来ないと思いました。

 最近同じことばかり行ってるのを自覚しているの恐縮だとは思うのですが、とりあえず言わせてください。Bobby Timmonsは最高です。あのゴスペルライクなピアノは何物にも代えがたい貴重なものです。彼のようなピアニストは今後現れないでしょう。貧しいあの時代だから現れ得たと言えるのかもしれません。あんなに、何なのかよくわからない一つのものに秀でた演奏家はいないかもしれない。

 今日は随分酔っ払っていますが、まあいいです。勉強できなくてもいいような気分になってしまいました。落ちてゆく。堕ちてゆく。明日はどっちだ。ではまた。

2/18

 白人だろうが黒人だろうがいいものはいいんです。Charlie Parkerは黒人でしたが、白人には彼をヒーローとするものが数多くいたはずです。

 Phil Woodsってかっこいいなーと最近よく思います。けっ白人のジャズなんてありえねーと思っていた一年前と比べたら随分進歩しました。もちろん黒人のジャズのほうが好きですが、かっこいいものはかっこいいですね。Art PepperやBill Evansなどかっこいいジャズミュージシャンは人種を問いません。

 何でもよく聴かないとなーと思ってとりあえず手にしたPhil Woodsのアルバムが"Sugan"でした。ピアノがRed Garlandでたぶん自分の趣味に合うだろうと思ったのが、まさに大当たりでした。Charlie Parkerの曲"Scrapple From The Apple"などを演奏していたりと、特に色めき立ったようなこともやっていないことが魅力的です。調べてみるとPhil Woodsの作品の中では人気のあるもののようです。聴く価値のある一枚だと思います。皆さんもぜひどうぞ。

 今日も眠い一日でした。テストに備え専門書を用意しようとか色々やってるうちに眠りの淵に落ちていました。眠りだすと癖になります。気をつけないと。ではまた。

2/17

 パペットマペットは面白い。

 ウェスは超絶技巧でよく知られるようなんですが、僕にはあまりそういうイメージがありません。どちらかというとあの特徴的なギター音が強い印象として残っています。親指のみで演奏するというスタイルも特異的ですね。DVDで見たときにはぶっとびました。

 ジャズをやってなくても、かっこいい!といえるCDといえばやっぱり"Full House"です。Johnny Griffinの演奏もそうですが、ウェスの色が濃く出ていて、他のミュージシャンと比べてもジャズの中でもまた一つ違った味があります。一流のミュージシャンは自分の雰囲気を持っていて、全体をその一色に持っていってしまうんでしょう。

 さんまが見たいので、ではまた。

2/16

 なんだか眠くてたまりません。特に睡眠不足をしているわけでもないのですが、今日は特にひどく眠気を感じます。なんだかCharlie Parkerの呼ぶ声が聞こえてくるようです。

 今、Blue Noteの盤をコンプリートする計画を練っています。そのためにはまずどういうCDがあるのか、どういうレコードがあったのかということを把握しなければなりません。Blue Noteについてまとめた本は昔から結構あるのでレコードについての問題は無いと思うのですが、中にはレコードをCDにする際に編集したものがあってちょっと困っています。例えばSonny Clarkの"Sonny Clark Trio"ですが、これはレコードの方ではVol.1,2,3と出ている一方CDでは一枚しか出ていません。その一枚に全てが入っているわけではなく、ではその残りはどこへ行ったかというと"Standards"というCDに収められているのです。Stanley Turrentineの"Ain't No Way"というレコードはCD化されておらず、分割されクレジットが同じ他の作品の中にアディショナルトラックとして加わっています。ややこしい。そこまでこと細かく書いてある本が出ていたら是非欲しいと思うのですが、どうやって探したものかと悩んでいます。誰か助けて。

 最近CCCDのことが話題になっていますが、ジャズは輸入できるのであまり関係ないようです。日本で出る日本人のCDはちょっと問題になるのかもしれませんが。今お金がないことに変わりはないので。ルー最高。ではまた。

2/15

 Jackie Mcleanも、ジャズの流れに従ってより新しい作品に挑戦したようです。Bobby HutchersonとJackie Mcleanは、はっきり言って合うかどうか僕にはなんともいえません。作品そのものも、マクリーンの色かどうかといわれるとよくわからないところがあります。ただ、どこにいてもJackie Mcleanは自分の音楽をやっている感じです。あえて新しい方に身を投じなくても結局は同じだと思うのですが、どうでしょうか。

 誰しも、流行には乗るのでしょうか。エレクトリックな路線へジャズが傾いてきたら、ジャズピアニストの多くがエレキピアノを使いました。Roland Hannaがエレピを弾いているのを聴いたとき、はっきり言って幻滅しました。でも、新しいものが出てきたらそれに挑戦し自分に最も合った音楽を追求することは大事なのかもしれません。

 どんな楽器だろうがどんな音楽だろうが、結局のところ自分の信念を通しかつかっこよければそれでいいと思います。しかし、自分の何かを貫き通した人の演奏には熟達した者の味というか、名人芸のようなものがあります。僕は一生バップを愛し続けたいと思っています。むしろみんなに一生バップを愛し続けさせたいとすら思っています。バップ以外聴くなとか言いたくなることもあります。でも言いませんよ。ではまた。

2/14

 Ella Fitzgeraldはハマると癖になります。10代の頃から随分歌っていたそうです。足の裏にばねでもついてるんじゃないかと思うような人だとラジオで紹介していたのを覚えています。

 初めてElla Fitzgeraldを聴いたのはもう4〜5年前のことですが、そのときはスキャットが大変印象的でした。曲は確か"Them There Eyes"だったと思います。ジャズでは歌詞のない歌い方をメインに歌う人がいるのかと大変驚いた記憶があります。実際は別にそんなことはなくて、スキャットをすることなく終わるものも沢山ありますが、僕が初めて聴いたのは偶然スキャットを含むものでした。最初は抵抗があったものの、聴けば聴くほど気に入っていき、そればかり一日聴いていたこともありました。

 今日も一日エラの"At The Opera House"を聴いていました。サイドメンもOscar PetersonやJoe Passという豪華な顔ぶれです。いつも家でかかっているのはインストですが、こういうのもいいものです。歌物を聴くと、のどっていうのはもっとも優れた楽器だとしみじみ思います。

 ヴォーカルをやる人は沢山いるようですが、良い人は極一握りしかいないそうです。楽器を持って生まれてくるということが他の楽器と比べてヴォーカルというパートをかなり難しくしているのでしょうか。しかし例えそうであったとしても、歌う人はその人なりの努力をするのでしょう。楽器別の難しさはあっても、結局のところどの楽器もどこかで折り合いがついて平等になっているように思えます。僕もがんばらなくては。ではまた。

2/13

 暖かい。明日は福岡は17℃まで上がるとか。春ももうすぐでしょうか。

 Jackie Mcleanが生きているうちに福岡まで来てくれることを願っています。もう随分な年で、もう来ないかもしれませんが。Miles Davisの"Dig"で初レコーディングを果たしたアルトサックス奏者は今、世界で最も高いところにいます。

 数々の名盤も作りました。"Swing, Swang, Swingin'"は一曲目にやっている"What's New"のインパクトの強さでつい覚えてしまいました。この作品だけの話ではありませんが、マクリーン節というか、あのなんとも硬く平べったい感じのする演奏は強く耳に残ります。彼の持つ武器です。美しいことだけが勝者の条件ではない、完璧であることがかっこよいことではないというのは当たり前のことですが、これほどまでに実感を伴って思い知らせてくれるミュージシャンはそういないのではないでしょうか。

 暖かかったはず、なのに、寒くなってきました。風邪?健康には気をつけないと。ではまた。

2/12

 もうそろそろあったかくなってきていいと思います。

 アメリカに行けばライブチャージが安いというのは本当のようです。こないだBarry Harrisのホームページを見ていたら、Village Vanguardでのライブチャージが$30でした。日本で聴きにいったらいくらかかるんだろう。日本が金になる国だというのはいえているのかも。

 外でもジャズが聴ける。なんと便利な世の中でしょう。ポータブルオーディオ万歳。外でケリーのピアノが聴けるのです。容量の大きいMDが出るとか出たとかそういう話を耳にしました。ちょっと期待します。

 ジャズといえばパーカーですが、Horace Silverもいいです。最近そう思います。ではまた。

2/11

 ファンキーという言葉、深みがあります。

 ファンキーピアノの祖といえばHorace Silverじゃないかと思いますが、この人は一体どこでファンキーを得たのだろうと不思議でなりません。演奏を聴けばピアノの上をバンバン跳ねまくる指が目に見えるようです。ジャズの一番大事なところを残す貴重な人物なのではないかと思います。

 左手はまるで太鼓でもたたいてるように聞こえます。それが大事なのかもしれません。そういう音楽だということなのかも。太鼓をたたくように、踊りを踊るようにして音楽をついでに作るということなのかも。ジャズってなんなのかと問い始めるとキリがありませんが、言葉でいえなくても何かそういう答えみたいなものがどっかにありそうでなりません。Horace Silverのピアノを聴けば答えが見えるというか。そんな感じ。

 ファンキーファンキー。ファンキー。ではまた。

2/10

 難しい。どうやったらあんなにかっこいい演奏が出来るのか。やっていること自体は単純。だからこそ不思議。

 Barry Harrisの最高の作品は"At The Jazz Workshop"だと思っていました。が、そうでもないようです。それに匹敵するか、それ以上の作品を彼はいくつも持っていることがわかってきました。ベースにRon Carterを従えての作品、"Magnificent"は演奏のドライブ感につい夢中になってしまう、すごい作品です。

 Barry HarrisはBud Powell直系のバップピアニストですが、僕には、パウエルよりも落ち着いた感じできれいにまとめる知的な印象がありました。しかし、これは最初からかなりのとばし様です。ソロもかなり長く取っていて、以外でした。なによりも驚かされるのは、それらの通常との違いが彼の演奏になんのまずさも生み出していないということです。すばらしい。現代ジャズ界の重鎮です。

 明日は何と休日。ありがたいことです。ゆっくり勉強できます。明日のために、今日は早寝。充電します。ではまた。

2/9

 学校です。まだまだ寒い日が続きます。もうじき冬も明けるはずなんですが、まだ2月初めじゃそう甘いことしてくれそうにありません。僕は着膨れしないので着放題着ていけばいいのですが、やっているうちになんだか自分が情けない気がしてきてやめてしまいます。

 せめて心くらい温まらないかと思ったところに"The Ratin Bit"です。Grant Greenの名作。ラテンの曲ばかりやっています。とはいえGrant Greenのブルースフィーリングは健在。一曲目の"Mambo Inn"ではテーマに続き4ビートで味のあるソロを聴かせてくれます。なんといっても、これです。語りだして語り終えるまでの間は彼の独壇場。きれいに一本につながる音楽です。

 冬場なのにラテンとはこれいかに。熱帯。寝たい。死ね。ごめんなさい。思いついたんです。というか、かなり必死で考えました。明日もがんばってみます。ではまた。

2/8

 起きたら昼。最近休日はそのパターンが続いています。確かに最近は徹夜する日が多くなりましたが、それと関係があるんでしょうか。もうちょっと気をつけてないと。

 ジャズミュージシャンたるもの夜寝る時間が遅れても、それが生活に影響しないようにしなければならない!のでしょうか。夜中にレコーディングしてるものもあります。

 関係ないですが、Hampton Hawesの"All Night Session"は良いです。ギターにJim Hallが入っていたりと、意外なところはあるのですが、僕は好きです。ハンプス節も炸裂。

 今日一日で大分部屋がきれいになりました。写真も載せてみます。

 片付けてもこんなもの。実際に入ってみるともっとひどいと思うのでは。後でもうちょっと整理します。ではまた。

2/7

 新しく購入したMDプレイヤーで今まで聴けなかったMDを堪能中です。録音ばかりして結局聴く前に機械が壊れたというひどい仕打ち。なんということでしょう。でもそれからのつらい日々はもうこれで終わりです。聴くぞ聴くぞ。

 今日はMDにHank Mobleyの"Soul Station" Wynton Kelly の"Wynton Kelly"Barry Harrisの"Breakin' It Up"Bud Powellの"The Scene Changes"Hampton Hawesの"The Trio Vol.1"Sonny Clarkの"Standards"を入れました。これでいつでもどこでも楽しめます。ポータブルオーディオ万歳。

 ポータブルオーディオといえば、今ではハードディスクに録音するタイプのものもあります。ipodは、いいらしいですね。まだそんなに安くはないですが3、4万くらいであるということです。

 家で本を読んだり出来るという、ありがたい日です。有効に使わないと損ですね。ひどく散らかった部屋を片付けたり、やることは山積みです。そろそろテストのために勉強を始めないといけませんし。もう19時。ごみの片付けは終わったので、そろそろ衣類の整理を始めます。ではまた。

2/6

 ああ、眠い。でも今日一日は何とか乗り切りました。今朝は寒さのあまり自転車通学をあきらめバスで行こうとしたのですが、バスをのり間違えてひどい目にあいました。結局自転車で行ったほうが30〜40分も早く着いたということに。もう、アホかと。

 ふ、と自分が今までに買ってきたジャズのCDのことを思い出していました。自分で買った最初のCDは確かKenny Drewのやつだったと思いますが、その次はMcCoy TynerかSonny Clarkでした。何で買ったのかはどうも決定的なところが思い出せないのですが、とりあえず古本屋のCD売り場に並んでいるのを目にして買ったのを覚えています。

 本当に、特に意味はなかったと思うのですが、なんとなく名前が見たことのあるものだったから買おうと思ったんでしょう。なんということのないきっかけではありますが、そこから始まって今に至るわけで。なつかしい。

 音楽もいいですがちょっと体のこと気にしないと。弟がインフルエンザにかかりました。僕にまでうつされたら、テスト前なので、終わります。というわけで寝ます。ではまた。

2/5

 また聴きたくなる一枚というのは、必ずしも豪華な一枚とは限りません。なんとなくいい、そんなに悪くはないと思う、そういった漠然とした意識が名盤を生むように思われます。

 Barry Harrisはジャズを知るものなら誰だって軽くは扱わない、扱えないピアニストです。今でも後進の指導をしつつ演奏活動を行っているようですが、その彼がデビュー作としたのが"Breakin' It Up"です。この作品はバリーの持ち味というかなんというか、いぶし銀というのがふさわしいんでしょうが、中身のぐっと詰まった渋い演奏を捕らえたものです。28歳遅咲きの天才は、しかし、大変な名作を残しました。Bud Powellのにおいをぷんぷんさせながらもそれとはまた別物だということを感じさせずにはいられない歌い口もまた魅力。

 今日もまた朝更新です。ごめん。でも毎日更新します。怠りませんよ。お楽しみに。ではまた。

2/4

 まだ生きている、巨匠といえるミュージシャンでかつ古いスタイルを保っている人って、一体何人くらいいるんだろう。と、ふと思いました。さびしいことに、ここ10年でも随分多くのジャズミュージシャンが亡くなりました。Ray BrownやTommy Flanagan、Nat Adderley、Walter Bishop Jr.、J.J. Johnson。ピアニストでまだ生きている人といえば、Barry Harris、Ray Bryant、Hank Jones、Duke Jordan、Horace Silver、Junior Mance。生きているうちに一度は聴きに行きたいものです。

 Ray Bryantも、まだ精力的に活動を行っているジャズミュージシャンの一人です。数年前まだラジオでジャズの新新譜をチェックしていたとき、新作を出してゲスト出演していたのを覚えています。この人は大変な実力者で、Oscar Petersonの代役としてMontreux Jazz Festivalに出演したことで一層その存在感を強めたと言われています。そしてそのときのライブ録音が"Alone At Montreux"。これはRay Bryantの最高傑作といわれる作品です。あまりRay Bryantの演奏スタイルは好きではないのですが、これはあまりにも良い。

 緊張の中真っ白な頭で望んだのが名演を生んだとかいう批評を見たことがあります。実際にどうなのかは知りませんが、あのOscar Petersonの代わりに出演するというのは大変なプレッシャーだったに違いありません。代役。僕も、明日代役として出演してきます。がんばります。ではまた。

2/3

 Phineas Newbornといえば超絶技巧で有名ですが、演奏スタイルは時と共に随分変わりました。初期の作品と後期の作品を比べると、その変わり様に驚きます。

 フィニアスの初期の作品は軽快なタッチが印象的でした。たとえばRoy Haynesの作品としてよりむしろフィニアスの作品のように思われがちな"We Three"があります。これはその顕著な例じゃないでしょうか。一方後期はというと、随分タッチが重くなったように感じます。"Harlem Blues"はフィニアス復帰後の傑作として名高い作品ですが、これをWe Threeと聞き比べると、まるで別の人の演奏のように感じます。

 ではどちらの方が高い評価を受けているかというと、それはなんともいえません。なぜかというとその「間」が最高傑作を生んでいるからです。その最高傑作というのが、"A World Of Piano"です。こいつはすごいですよ。のりにのっている時期です。惜しむらくは、これを聴いたことのある多くの人が「技術に圧倒されて何を弾いているかわからないまま終わってしまう」などと言うことです。技術しかないのだったら、そうかもしれません。しかし、技術というのはあくまで手段です。早口だろうがなんだろうが、いい物はいいんです。

 なんだか前も同じことを書いた記憶が。それだけ僕の中で重要だということですね。今日はなんだか眠くて仕方がありません。血が足りないのでしょうか。そういえば、今日も実習中にバランスがとりにくかったような。ということで、寝ます。ではまた。

2/2

 買ったばかりのMDプレイヤーを早速飲食店に忘れて、今日取りに行ってきました。やれやれ。私は鳥ですか。

 Bobby Timmonsといえば、あのゴスペルライクな演奏でお馴染みです。教会のオルガン奏者であった祖父からの影響が強いのではないか、というのはよく言われていることですね。作曲の才能で高く評価され、一部では演奏家としてはほとんど高い評価を受けることは無いなどといわれてもいる彼ですが、決してそうではないと思います。数多くのサイドメン作、そして傑作があるという事実が証明しています。

 僕が最近何より感じるのは、やたらと強いリズム感による魅力です。聴いていてなんとなくそう思うだけなのですが、なんというか、重いんです。ドスッと鍵盤に手を下ろした感じがします。演奏構成を言うならば、お決まりのような印象を受けるのですが、それが聴き手を飽きさせないどころかより一層惹き付ける元になっているように思います。なんというか、コテコテなんですね。だからこそ味がある。

 関係ないですが、今日献血しました。初献血です。今まで知らなかった自分の血液型がわかりました。別に、だからといって何もいいことは無いのですが、ウキウキ気分です。皆さん献血しましょう。ではまた。

2/1

 動くピーターソン!には感動しましたが、実は動くGary Burtonも借りてあったのです。こちらはどちらかというと目新しいという意味で驚きがありました。何よりAhmad Jamalのトリオと共演しているのがうれしい。巨匠です。

 Gary Burtonといえば、Chick Coreaとのデュオが名作と名高いようです。ヴァイブの透明感のある音にはChick Coreaのクールな演奏が大変よく合うように思われます。知名度もかなり高いのですが、その内容も充実していると大変な評判です。聴いてみて決して損はないと思います。

 正直、あまりGary Burtonは好きではありません。Gary Burton聴くよりは、Lionel Hamptonを聴きます。強く理論に裏打ちされた音楽的に安定感を感じさせるプレイには知性を感じますし、かっこいいとは思うのですが、それ以上の魅力は感じません。聴いていて踊りたいとは思えないのです。もしもLionel HamptonとOscar Petersonがデュオで演奏している作品があったなら、二つを対立したものと見てしまいそうです。同じジャズなのに。難しいものです。

 あごが痛い!左あご。噛み合わせが悪いような気がしてならないのですが、歯医者に行っても何も問題無いと言われます。こんなに痛いのに、問題ないわけがないだろう!と思うんですが。病院にいくかも。ではまた。