2018/7/28
Bobby Timmonsは1974年に肝硬変のため亡くなりますが、つい先日購入した"Live at Connecticut Jazz
Party"は1972年の録音ですので、亡くなる少し前ということになります。サックスはSonny Red、ベースはSam
Jones、ドラムにMickey Rokerと豪華な顔ぶれのライブアルバム、内容も充実していてとても満足です。Sonny
Reddはコルトレーンを彷彿とさせるような野太い深い音でシンプルに演奏し、Sam JonesとMickey
Rokerがこれをぐいぐいと前に引き出している感じでしょうか。屈強なリズムセクションに下支えされた心地よい音楽です。Bobby
Timmonsはと言うと、まだ病魔に蝕まれる前ということでしょうか、全盛期そのままの演奏を披露してくれます。名曲も名盤も多いBobby
Timmonsではありますが、こちらも人に薦めたくなるような名作です。きらびやかな魅力というよりもごつごつとした泥臭い演奏に魅力があるBobby
Timmonsですが、何度聴いても聴き飽きない奥の深いミュージシャンでもあります。これを機に再度見直してみようと思います。
Arnett Cobb "Cobb and his Mob in Concert Featuring Dinah
Washington"。Arnett
Cobbといえばいわゆるテキサステナーの代名詞ともいうべき名手ですが、このアルバムは録音が古いこともあってか最高級のエンターテイメント性が注がれ
ている印象です。こういったスタイルで活躍しているプレイヤーは現代はもう聞かれませんが、思わず想いを馳せざるを得ない、大迫力の演奏です。Dinah
Washingtonは同時代のスターで、キャラクターが強烈であったことは色んな所に書かれているものの、歌はストレートで特に癖のない印象です。当方
からすると逆に印象に残らないのですが、時代の心をつかんだプレイヤーだったということなのでしょうか。ではまた。