Lennie Tristano

Leonard Joseph Tristanoは1919年3月19日にイタリアはAversaからの移民の家族のもと、Chicagoに生まれた。生下時より盲目であり、10歳前か らピアノと音楽理論を学び始め、地元のAmerican Conservatory of Musicを1943年に卒業した

Lennie Tristanoはジャズへの興味を強め、1946年にNew Yorkへ移った。1949年には教え子であったLee KonitzやWarne Marshらとセクステットを結成してレコーディングを行った。

1953 年の録音"Descent into the Maelstrom"は特に重要とされ、その無調性はCecil TaylorやBorah Bergmanらの作品に前駆するものである。また、Atlantic Recordsからも2枚の重要なアルバムをリリースしており、1枚は1955年の"Lennie Tristano"、もう1枚はLee Konitzとの共演作"Requiem"である。

Lennie Tristanoのジャズレーベルに対する不信感、公開演奏頻度の減少から、レコーディング回数は不十分になっており、その多くがコンサートレコーディン グであった。うちいくつかはリリースされ、New YorkのHalf Note Clubのもの、ヨーロッパツアーのものなどがある。独自のレーベルを立ち上げたミュージシャンとして初めてとされるミュージシャンの1人であり、同レー ベルInner Cityは娘のCarol Tristanoに継がれ、現在も存続している。

1950年半ばからは音楽教育に熱を入れ、 体系的にジャズを教える最初のジャズ教育者の1人として数えられる。生徒個々の求める音楽に沿った教育を心掛けていた一方、生徒にとっては自分自身の音楽 スタイルを確立するのに難儀したようである。音楽教育は亡くなるまで生涯続いた。

1978年11月18日に亡くなった。


Charlie ParkerやBud Powellからの影響が色濃いことをはっきりと認めている一方、そのハーモニー感覚がBe-Bop movementに対して強い後押しになったことは周知されていた。王道的なビバップに傾倒する一方、その先駆けであったDizzy GillespieやCharlie Parkerとのレコーディングも残しており、Charlie Parkerの葬儀の際は棺側付添人も務めた。Be-Bopに対し"Tristano school"をcool jazzと銘打ち比較することがあるが、1950年代のWest Coastに端を発するいわゆるcool jazzとは無関係である。

参考文献:Wikipedia (http://en.wikipedia.org/wiki/Lennie_Tristano) 

Charlie Parkerに心酔していたことが知られており、「ジャズにおける音楽的な輝きはすべて、Bird から生まれてきた」とまで語ったという。また、その前後でCharlie ParkerがLester Youngに影響を受けたミュージシャンであることを述べ、「当時すべてのミュージシャンはColeman Hawkinsに影響を受けたと皆思っていたが、実はLester Youngの天才性に気付くのはその10年くらい後だった。でもおそらくBirdは初めからPresの素晴らしさがわかっていたと思う。」と話したそうで ある。その一方でCharlie Parkerの影響力が強すぎることに懸念を抱き、教え子には「Birdをコピーするな
」と言ったという。

参考文献: JazzTimes (2005.4.13, http://jazztimes.com/articles/84751-tristano-and-bird)


lennie tristano / the new tristano

CD

1,line up 2,requiem
3,turkish mambo 4,east thirty-second
5,these foolish things 6,you go to my head
7,if I had you 8,ghost of a chance
9,all the things you are 10,becoming
11,you don't know what love is 12,deliberation
13,scene and variation 14,love lines
15,g minor complex  

piano : lennie tristano / bass : peter ind (1-4), gene ramey (5-9)

drums : jeff morton (1-4), art taylor (5-9) / alto sax : lee konitz (5-9)