2005年10月

月見。

 

10/31

 友達の家で映画を見てきました。"Last Summer"と"Swing Girls"という映画でした。前者はジャズと特に関わりなしですが、後者は一時期話題沸騰していた作品。出演している女子高生達は実際に素人から始めて練習して最後に演奏の上達した様を見せるという、面白いところにこだわった映画でした。上映開始とともに全国を演奏して回ったという話も聞きました。

 11/1はblack berryで演奏です。ギター光本真之介のトリオでお送りいたしますので是非お越しください。ではまた。

10/30

 けご神社のレコードセールに行ってきました。気になったのがKenny Drewのトリオの作品、ベースがCurly Russell、ドラムがArt Blakeyでした。あとSonny Rollinsの"Plus 4"というのもありました。どちらも気にはなったのですが、どうせならCDで欲しいということで。それにしても高い。やっぱり今日買っておけばよかったかも。

 IRIVER、Yahoo Auctionで買っても1万円は超しそうです。ちょっと残念。さすがに5千円とかじゃ手に入らないんでしょうか。ではまた。

10/29

 飲み会に行った後、black berryのジャムセッションに行ってきました。先日借りてきたKenny Barronの"Invitation"をかけてもらってきました。ちょうど飲み会のときにInvitationをJaco Pastriousが演奏しているものがかかっていて、どこか対照的な印象を受けました。

 けご神社でCD、レコードのアウトレットセールがあるそうなので、行ってみようと思います。ではまた。

10/28

 風邪はだいぶ治まったのですが、眠い。ちょっと飲んで大人しく帰宅しました。

 Kenny Barronの"Invitation"を借りてきました。Kenny Barronやっぱうまい、かっこいい。100 Gold Fingersに行ったときは正直Cedar WaltonとKenny Barronの二人が一番コンディションもよさそうでかっこいい演奏をしたように思いました。速めのテンポで演奏されるInvitationはKenny Barronによりクールに仕上げられています。なんかJeanineとかInvitationとか、そういう感じの曲が演奏に合うんでしょうか?ものすごく好きです。

 このアルバムではテナーを吹いているRalph Mooreも好印象でした。Ralph MooreといえばOscar Petersonと共演しているアルバム"My Foolish Heart"が記憶に強く残っています。

 明日はblack berryでジャムセッションがあるそうです。遅れてしまいそうですが、ぜひ行こうと思います。ではまた。

10/27

 black berryに行ってきました。かかっているWayne Shorterのアルバムがすごいかっこよくて、なんだろうと思って調べてみると"The Soothsayer"でした。アルトサックスが入っているのに驚きましたが、James Spauldingという名前にはたまに出くわします。もしかしてマルチリード奏者なのでしょうか?音の弾力性というかそういうところがCannonball Adderleyに近い感じがしましたが、それよりどこか響きが新しい。もっとよく聴いてみたい感じです。

 風邪薬飲んだらものすごく眠くなって、一日中眠気をこらえるのに必死でした。明日はnew comboの内田浩誠さんのライブに行ってみようと思います。ではまた。

10/26

 Ray Charlesがサザンオールスターズの「いとしのエリー」をカバーしているCDを見つけて、昨日からちょこちょこかけてみてます。泣ける。

 今日は学校が早めに終わったので、そのまま家に帰ってきました。昨日black berryでそのまま寝てしまってからちょっと風邪気味なので、横になっていました。

 買うつもりだった型のIRIVERが生産中止になっていてショックでした。ダイレクトエンコーディングが売り物のポータブルオーディオでミュージシャンには喜ばしい存在だったのですが、今出ている方のものにはアナログ入力がないそうです。マイク内蔵なんて。今Yahoo Auctionで中古の商品を探してます。

 渋い演奏を開拓したいのですが、あまり当てがない。今聴いているのはHorace Parlanの"Us Three"です。ビバップという感じではないですが、持っているリズムの感じは僕が一番好きなタイプのもの。こないだサックスとのデュオのレコードがかかっているのを聴きましたが、それは70年くらいの録音で、きれいな演奏をしている印象を受けました。ピアノ演奏そのものの技術が上達した感じです。

 Horace ParlanといえばStanley Turrentineのバンドでの演奏が大変印象的でした。Stanley Turrentineの真っ直ぐな響きを追う泥臭いHorace Parlanのピアノという構図が他のバンドと逆のような感じがして面白いというのが一番でしょうか。

 Horace Parlanは最初Charles Mingusに見出されたそうですが、共演しているアルバムを一枚も聴いたことがありません。ミンガスとの共演の中で最も初期のものでは"The Complete Debut Recordings"というCD数枚組に入っている演奏があるみたいですが、聴こうにも値段が。

 日記がひどく長くなってしまいました。最近休みがちなのでこれでフォローしたということでお願いします。ではまた。

10/24

 今日は急遽bushでの演奏に行くことになり、今帰ってきました。ちょっとblack berryに寄ったらGrant Greenがかかっていたのですが、どのアルバムかよくわからないまま店を出てしまい、今後悔してます。オルガンとホーンが入っていたのを覚えているのですが。

 明日も朝早いのでこの辺で。ではまた。

10/23

 今日一日かけて部屋を掃除しました。片付けてもこんなものか、と思うくらい散らかってますが、なんせ置き場のない物、もの、モノ。要らない服もだいぶ処分しました。もとが物を捨てられない性格なので妥協だらけでしたが。最近は思い出のあるものを捨てるとき写真を撮るようにしてます。最大限捨てるための最小限の労です。

 最近よく聴くアルバムは特にアルバムの特定の数曲だけを聴く傾向があります。Bud Powellの"Bud!"はCurtis Fullerの入っているものだけ、Frank Hewittの"We Love You"は最初の一曲だけ。

 Charlie Parkerのものは割と最後まで聴きます。Savoyのやつを流しているのですが、Donna Leeで聴こえてくるベースがかっこいい気がして誰か調べてみるとTommy Potterでした。惜しむらくは録音の悪さ。ベースがほとんど聞こえないという。

 よく寝たし、たまっていた片付け他ほとんど終わらせました。あとは勉強くらいです。ではまた。

10/22

 マリノアのセールに行ってジャケット買ってきました。靴も欲しかったのですが、今回は見送ることに。セールは今日までだということです。

 先週月曜日のライブの後片付けがまだ終わっておらず、backstageにオルガンの搬出に行ってきました。今日はArt Tatumの"Tatum Group Masterpieces"のBen Websterと一緒にやっているやつがかかってました。僕はずいぶん久しぶりに聴いたのですが、どんなに速いパッセージを弾いても黒人らしいリズムが感じられるのはまさにテクニックなのだろうと思いました。僕はソロアルバムも結構好きなんですが、やりすぎているという感想もよく聞きます。ほとんど完璧に近い演奏なのでしょうが、欠点があった方が人に好かれるということなのかもしれません。

 忙しい忙しいで部屋がひどいことになってます。明日一日片付けに費やすことに。ではまた。

10/21

 下水処理場の見学があったのですが、意外に楽しく。最近は下水処理で出てくる汚泥も燃料に利用したりするそうですよ!

 移動のバスの中ではJackie McLeanの"The Long Drink Of A Blues"、"Makin' The Changes"を聴いていました。MDも便利といえば便利なのですが、できればiRiver購入に踏み切りたいと思う今日この頃です。1GBくらいのやつも最近は出ているらしく、リーズナブルな価格で手に入るということです。パソコンにも移しやすいし、MDよりかなり便利そう。

 週末は思う存分寝ます。ではまた。

10/20

 スケジュール詰めすぎで一杯一杯です。今日は友達としろやまの湯に行って温まってきました。温泉につかるのがこんなに気持ちいいとは。

 夜はblack berryに行って来ました。Curtis Fullerの"Curtis Fuller"というCDがあまりにかっこよかったので借りてきてしまいました。ピアノがSonny Clark、ベースがGeorge Tucker、ドラムがLouis Hayesというかっこいいリズムセクションで、最後に演奏しているIt's Too Late Nowにはしびれました。あんなにスイングしまくっているSonny Clarkも新鮮な感じ。

 今日は少し昼寝したのでちゃんと更新できてますが、ここんとこ疲労がたまってそろそろやばそうです。更新が止まっていたら寝れてないのだと思っていただいて結構です。明日も朝早くからがんばってきます。ではまた。

10/18

 今日はchoperiaで演奏でした。 なんだか雰囲気がいつもと違って、変に緊張してしまいました。16日のライブも終わり、これからは勉強の時間がとれそうです。

 Teddy WilsonがNiels Pedersenらと演奏しているアルバムがあるみたいです。Teddy Wilsonが1960年以降まだ生きてたこと自体僕は知らなかったのですが、Benny Goodmanらと競演していたころとスタイルも変わらず大変心地の良い演奏をしています。それにしてもなぜぺデルセン。スイングの流れを汲む人との相性がいいのでしょうか。ではまた。

10/15

 夜は先輩の送別会で、結構飲んでしまいました。そのままblack berryに寄って朝を迎え、今帰宅です。

 帰る途中で天神北にあるmusic gallaryというピアノのお店に行ってみました。今まではピアノを弾くくせに楽器のことをよく知らなかったので、今勉強中です。店員さんに触ってみてもいいと言われても腰が退けてしまうあたり情けない。こまめに通って弾き比べたりして音のことを色々考えてみようと思います。ゆくゆくは自分のためのピアノが欲しい。

 日曜で時間は沢山在りそうなのですが、月曜までに学校で発表する資料をまとめないと。今週からは少しずつスケジュールが落ち着いてきそうです。ではまた。

10/14

 風邪をひいて、今日は学校を休みました。やっぱり連日の睡眠不足のせいだろうか・・。最近鼻やおでこににきびのようなものも出てきて気になってます。

 今日はBud PowellがCharles Mingusらとのトリオで演奏している録音を聴いていました。どうやらライブ盤らしいのですが、Budoという名でHallucinationを演奏していたり"The Amazing Vol.2"でインパクトの強かった曲の一つSure Thingを取り上げていたりと面白い作品になってます。最後はSalt Peanutsでしめるという。ベースの音がよく聞こえないのがちょっと残念。

 明日は学部の先輩の送別会でtrombone clubに行ってきます。出し物でみんな演奏するのですが、ジャズのサークルではないし一体どんなことになるのか楽しみです。ではまた。

10/13

 black berryに行ってきました。Wayne Shorterの"Wayning Moments"が最近よくかかっているのですが、今日はいつもよりもだいぶ早い時間に行ったので、静かな店の中で心行くまでWayne Shorterのサックスを楽しむことが出来ました。最高のひとときでした。

 せっかくかけてもらったのに時間の都合でほとんど聴けなかったNat 'King' Coleの"After Midnight Sessions"が心残りです。明日は髪でも切りに行こうかと。ではまた。

10/11

 昨日は中洲にある博多KENTO'Sというお店に遊びに行ってきました。オールデイズのお店で、Elvis Presleyとかが演奏されてました。普段僕が過ごす空間とは全くの異世界でびっくりしてました。

 店を出てからまたnew comboに寄ってきました。ライブはもう終わったあとでしたが、雰囲気含め色々楽しんで帰ってきました。お店の中でずっとHerbie Hancockっぽい音楽がかかっていました。あれはおそらくHerbie Hancockのベスト盤"We Love Herbie"だと思います。曲順からの判断ですが。ハンコックのオリジナルOne Finger SnapやRiotは結構好きです。Dolphin Danceも素敵。

 今週も結局スケジュールがびっしり組まれてしまいました。早く週末来い。ではまた。

10/10

 時間があったので、ちょっと買い物に行ってきました。シャツが欲しい。

 夕方ごろ、移転・新装開店したnew comboにちょっと寄って来ました。今日は東京から来たサックスプレイヤーの大森明さんのライブだということでお忙しいところお邪魔してしまったのですが、前と打って変わって空間に遊びのあるお店になっていて新鮮でした。今度あのお店のライブに行くのが楽しみです。

 昨日からCharlie Parkerブームが続いていますが、Charlie ParkerといえばErroll Garnerが参加しているのが大好きで、何度も聴き返していた記憶があります。半拍くらい遅らしているんじゃないかと思えるほどの重いリズムと左手の刻む強烈なビートに夢中でした。あれはSavoyだったかDialだったか。

 今からケントスなるお店に行ってきます。ではまた。

10/9

 よく寝ました。昨日の疲れはまだ取れませんが、明日も休みなのでちょうどいい具合に休養がとれそうです。

 Charlie ParkerのSavoyの録音を全部聴きなおしてみてます。最初の方はもうバンド全体のリズムがほとんどスイング。それはバンドリーダーのTiny Grimesのせいもあるかもしれませんが、時代背景のほうが大きそうです。数曲歌っているのもTiny Grimesらしいですが、結局Charlie Parkerの録音として売り出されるという結果に。

 Savoyの録音の最初の方でピアノで参加しているのはClyde Hartという人らしいです。ビバップへの過渡期のミュージシャンの一人でしょう。スイング独特のコードの響きに重点を置いた音列よりも意味を感じるフレーズが目立って聴こえます。Dialの方の録音に参加しているDodo Marmarosaもそんな感じがしますが、それよりやや新しい感じが。

 今週も割とスケジュールびっちりです。来週からはもう少しゆとりがとれそうですが、今度は本腰入れて勉強をはじめないと。ではまた。

10/8

 今日はblack berryで演奏でした。ゲストで参加してくださったサックスの方に感激。またご一緒できる機会があれば是非お願いしたいと思いました。それにしても今日は沢山の同級生後輩がかけつけてくれて、そちらにも感謝感激。生きているってすばらしい。

 今週はドタバタでしたが来週からはもう少し落ち着いた生活が遅れるのではないかと期待しています。寝る前に聴いているのはFrank Hewittの"We Love You"。最近一曲目だけ毎日必ず聴くようになってしまいました。バラードが最高の人なのです。音と音の出し方にほれた。ではまた。

10/7

 今週はスケジュールを詰めすぎて更新する時間が取れませんでした。多分今日から復活です。

 先日black berryでかかっていたThe Jazz Messengersの"Free For All"がめちゃくちゃかっこよくてびっくりしました。ピアノはCedar Walton、ベースにReginald Workman、テナーにWayne ShorterにトランペットがFreddie Hubbard、トロンボーンがCurtis Fuller。後ろで鳴るArt Blakeyのドラムのどこかアフリカンな感じと全体を流れるモーダルなハーモニーがJohn Cltraneバンドを彷彿とさせました。しかしElvin Jonesの自由に駆け回るようなドラムとは違う、きつく一本筋の通った感じのArt Blakeyのドラムがまた魅力的。

 明日はblack berryで演奏です。お時間のある方是非お越しください。ではまた。

10/3

 Bud Powellの"Strictly Powell"が聴きたいので、先輩、貸してください。

 昨日ちょっとblack berryに寄ったときにStanley Turrentineの"Up at Minton's"とBobby Timmonsの"In Person"がかかっていました。Horace Parlanのピアノはやはり黒い。"In Person"はとてつもなく早い、強烈なビートが印象的です。今まであまり意識してなかったのですが、ドラムのAlbert Heathかっこいい。

 湿気が多い。秋霖って10月とかになって来るものなんでしょうか。雨が降らないことを祈りつつ。ではまた。

10/2

 Barry Harrisの"The Last Time I Saw Paris"を聴いていました。Barry Harrisの他の作品にはない深いリズム感が心地よくて、しばし聴き入っていました。録音があまり好きでないのとGeorge Mrazのベースの音があまり好きでないの以外は僕のお気に入りなのですが。Oblivionといった選曲も大好きです。

 湿気が多いと寝付きが悪くなるので今のうちにドライをかけて部屋を寝心地よくしてます。風邪をひきませんように。設定温度は常に27℃です。ではまた。

10/1

 昨日は飲み会で3次会までがんがん飲みまくってきました。ちゃんと食べてたからか、割に酔わず。

 Phineas Newborn Jr.の"A World Of Piano"を久しぶりに聴きました。恐ろしいほどの技術とリズム感がそこに。前にぐいぐい引っ張っていく感じはHampton Hawesのようなのに、それよりもやや重い感じはBud Powellのような。ジャズピアニストとしては理想的な存在に思われてなりません。使っている音のホーンっぽい感じが嫌いなときもたまにあるのですが。

 しかしそれよりも驚くのがベース、ドラムの役割です。Paul ChambersとPhilly Joe Jones、Sam JonesとLouis Hayesという組み合わせで半枚ずつサイドメンをやっているのですが、Phineas Newbornがあんなにすばらしい演奏をしたからと言って後ろで刻むリズムがあのスピード感を持っていなかったら全て台無しになっていたかもしれません。

 ということを、"The Scene Changes"のArt Taylorを聴きながら思っていたわけです。10/8にblack berryでトリオで演奏させてもらえることになったので、お時間のある方ぜひお越しください。ゲスト参加の可能性アリ。ではまた。