2004年1月

 

人生、色々あります。ご勘弁を。

 

1/31

 動くピーターソン!万歳。先日友人から借りたDVDはOscar Peterson TrioにJoe Passが加わった、カルテットでの演奏を捕らえたものでした。ピーターソンはもう随分年で、おそらく復帰した後でしょう。しかしそれにしても、こんな音楽が今まだ生きているのかと思うと興奮を抑えられません。確か、Oscar Petersonのまだ若いころを写した映像も残っているはずです。Ray BrownとEd Thigpenとのトリオ。そのうち購入しようと思っています。

 昔の映像は、残っているものがかなり少ないはずですが、探せば意外とあることがわかってきました。有名な人は映画に出演しているものが残っていたり。Fabulous Dorseysだったと思いますが、ドーシー兄弟を取り上げた映画があります。これ、本人達が主演です。突っ込むべきところはありますが、他にも沢山のジャズミュージシャンが出演しているようです。面白そう。

 もしかしたら、残っていた昔のTV収録が編集されて売り出されたりすることがあるかもしれません。そういうことでも期待しないと昔の映像はもう枯渇状態。お金で買えない価値がある。ではまた。

1/30

 結局学校は昼から行きました。だって眠かったから。あのままいっても、無理だって。そういえば録音再生MDプレイヤーを買いました。\21,800でした。なかなか安い。これで弟のMDプレイヤー借りずに済むことに。

 先日Kenny BurrellとJimmy Smithが共演しているものを耳にしました。でも、音が新しいんです。どう考えても二人に違いないんですが、二人が最近共演したことがあったとは思えなかった。しかし、あったんですね。これが。93年ぐらいだと聞きました。大変興味深い話です。もしも二人が一緒に来ることがあったら絶対に聴きに行くんですが、もう難しいかもしれません。レコードはいつまでたっても残っているかもしれませんが、生の演奏は聴く機会に恵まれなければそれでおしまいです。もう二度と聴けないかもしれないと思って聴けば、一期一会という言葉もぴったりです。

 思い起こせば、僕が高校2年か3年のときにBlue NoteにTommy Flanaganが来たことがありました。僕はまだそのときトミフラという巨匠を知らなかったんですね。高いチャージに見合うものだと思うことが出来ませんでした。行かなかったんです。もったいないことをしました。今となってはもう遅い。しかし、これから来る偉大なジャズミュージシャンを出来るだけ聴きに行くことは出来ます。何も、これからです。

 昨日は無茶をしたので、今日はちゃんと寝ます。風邪気味になるとなんだか関節が痛くて動くのも億劫ですし。早いとこ治さないと。ではまた。

1/29

 ただいま。5時です。8時半に学校に着くように行かねばなりませんが、まあいつものことです。何とかなるものと信じ、今は日記をつけることにします。

 昨日から今日は福岡は中州のジャズバー「ブラックベリー」にいました。購入したAl HaigとDodo MarmarosaのCDを持っていって、かけてもらいました。どうも、Dodo Marmarosaっていうのは面白いピアニストです。移民だということですが、Al Haigなどのアメリカ人ピアニストが主流である中パーカーのバンドに抜擢されたのもうなずけます。Al Haigは、うまい。でも10時過ぎたら演奏はしなかったらしいです。なんで。

 「白いパウエル」という文句で売られていた、パウエルと同期に活躍していたピアニストがいたと聴きました。Al Haigかと思ったんですが、違うそうです。調べたところ、Claude Williamsonというピアニストがそうだということがわかりました。全く聴いたことがない名前です。知らないことはまだ沢山ありますね。楽しみです。試しに買ってみようかと思います。

 仮眠をとって、2時間後には家を出ます。ではまた。

1/28

 Freddie Hubbardはすごい!かっこ良いです。さすが、クリフォードの再来ともてはやされただけのことはあります。クリフォードは曲のバップとしての解釈がすばらしいのですが、Freddie Hubbardはハードバップとしての解釈がすばらしい。そう思います(どこからどこまでハードバップとしてよいのか迷うところではありますが)。

 使う一つ一つの言葉が、新しいのです。マイルスのように一気に周囲に広がるような影響力は無かったのかもしれませんが、それは単に体系だったわかりやすさの有無によるもののような気がします。なんとも表現しがたいものがありますが、Herbie Hancockの"Maiden Voyage"を聴けばわかってもらえるのではないかと思います。

 やっぱり寝ないとだめですね。一日寝なかっただけで、体調が悪化です。どうにも、耐えられません。お茶でも飲んで早めに寝ることにします。ではまた。

1/27

 眠い、、ただいま午前三時です。ちょっと、これはいかん。死にます。

 とりあえずJackie Mcleanはいいんです。アルトっていったらこの人。現在生きているサックス奏者の中で、僕が一番聴きに行きたい人。なんだか平べったい感じのするサックスの音。この人っきゃないです。ではまた。

1/26

 Cannonball Adderleyはバードの名を継ぐものと、大きな評価を受けていたようです。弟のNat Adderleyとともにファンキーな路線での活躍を見せました。

 思います。とにかく、聴きやすい。初心者にお勧めのジャズ奏者の一人に間違いなく入ると思います。裏を返せば、軽いノリが耳につきます。もちろん、決してつまらない演奏をしているというわけではありません。Bill Evansらと録音した作品、例えば"Know What I Mean"や"Portrait Of Cannonball"は、耳当たりのよい作品に仕上がっています。今からジャズを聴こうなんていう人には、真っ先に聴いてもらいたい一枚です。

 やっぱやめ。

 正直、"Know What I Mean"を聴きながら、何をどう書いたものかと随分悩みました。だって、あまり心に残らないから。さっと聴いてさっと忘れてしまう感じだったんです。ものすごく感じが良くて、聴いたときは最高の気分になるんですが、興奮は数分で冷めました。なんだか、Jackie Mcleanのように一癖毒のある感じの演奏の方が気分いいです。僕は。エバンスのピアノは、かっこいいんですが、本当に流れるようにすっと終わっちゃって、味気なく思いました。もっと臭い音楽をくれ!こんなんばっかじゃ死んじまう!

 ああ、もうだめです。この世は終わりです。いや、別に終わっちゃいません。パーカーが生き返ったらいいのに。そう思い続ける今日この頃です。ではまた。

1/25

 ジャズといえばサックスというイメージがあります。同じ金管楽器でも、トランペットやトロンボーンよりもいっそうジャズっぽい感じがします。これはどういうことでしょうか。なにか、日本人に特有の先入観があるんでしょうか。それとも、音がいいからでしょうか。気になりますが、寒いから別にどうでもいいです。

 モブレーの好演盤といえばやっぱり"Soul Station"なのではないかと思います。これはすごいですよ。一曲目で既にはまってしまっていたくらいです。他にも"Workout"とか、名盤は沢山あると思うんですが、この盤全体として受けるやわらかい感じはハードバップの中にあるのにジャズを知らない人でも容易に受け入れることが出来るほどです。とりあえずこれはいいです。聴かないと、人生の半分は損してます。

 また風邪がぶり返したようです、寒い。眠い。早いですが、もうさっさと寝ようと思います。ではまた。

お詫び)

サックスは金管楽器ではないそうです。ご指摘をいただきました。申し訳ない。

1/24

 パジャマの上から適当に服を着て外出です。

 今日はDodo MarmarosaとAl HaigのCDが家に届きました。どちらもビバップ創始期にパーカーらと演奏したことのあるピアニストです。お金は無いのですが、興味に負けました。聴きたいものを聴かないと体に悪いような気もして。

 音源が古いので、どうしても音は悪いのですが、演奏はやはりすばらしいものがあります。ビバップの中に自らを置くというのはこうあることなのだろうと納得せざるを得ません。この時代に生まれたかった・・とかいうのは僕の単なる気まぐれのようなものですね。とにかく、今の僕にとっては古いものから学べることは新しいものから学べるそれよりも多いのです。それはともかく、とにかくどっちもかっこよい。どうもがりがりした印象はぬぐいきれないところがあるのですが、それはこの古き時代の音楽としてこれらの作品が新しいからでしょう。結局解釈するのは自分ですから、自分がそれをうまく自分の理想に近づけていけばいいと思います。言うのは簡単ですが、やってることは難しい。まあとにかく、何でもこれからということですね。

 今日は僕の所属するサークルでジャムセッションをしてまして、僕も端で参加していました。人数が集まって音楽をするというのは楽しいものです。来月もあるので、また楽しみに待とうと思います。ではまた。

1/23

 風邪はまだ治りませんが、今日はどうしても学校に行かねばならなかったのです。寝巻きの上から服を着て暖かくして登校しました。友人には笑われましたが、まあいいです。

 ジャズのレコードのジャケットには、ものすごくかっこいいのがたまにあります。聴かなくても飾っていれば価値があるんじゃないかと思うくらい。渋いんですね。思わず買ってしまったものもあります。中身がどうかというのはまた別問題です。

 以前Bob JamesというピアニストのBold Conceptionというアルバムを買ったのです。僕好みのジャケットでした。中身はというと、僕にはよくわかりませんでした。今となっては長く聴いていないレコードNo.1候補です。切ないですね。こうなってしまってはジャケットも、もちろん見ることはありません。どうしたもんでしょうか。

 明日は朝からバイトです。つらいですが、早く寝て体力を蓄えて臨もうと思います。ではまた。

1/22

 風邪です。高校入学以来初めて学校を休みました。かなりつらいことになっています。節々も痛い。頭は働かない。食欲は無い。寿命かもしれません。みなさん・・さようなら。

 この世を去る前に、Stanley Turrentineを聴いていました。ジャズミュージシャンの中に少なからずいる、R&BやBluesの世界からやってきたつわものの一人です。だから、というわけではないでしょうが、そのブルース感はすごい!その語り口は大変滑らかで、イージーリスニングな印象すら受けてしまいかねないものがあります。

 最初にスタンリー・タレンタインを聴いたのは、オムニバスの中に入った、Ain't No Wayというアルバムの中の"Wave"でした。大変まとまった心地よい演奏で、ジャズをほとんど聴いたことの無かった僕でもすんなりと受け入れることが出来ました。そして、今でも好印象を保ったままでいます。これはすばらしいことではないでしょうか。聴きやすいものというのは耳が肥えるにつれ薄っぺらな印象を強めていくものだと思います。しかし、彼の演奏は決して僕の中で色あせることなく、むしろ鮮やかになっていっているのです。彼のことをこう呼びたい。ブルースマン!ひゃー

 のどが痛い。ではまた。

1/21

 風邪をひきました。今年の冬では一番本格的なやつです。おかげで一日寝てなくちゃいけないことに。レポートもあるというのに。

 寝ている間ずっとCharlie Parkerをかけていました。パーカーといえば共演者にまずDizzy Gillespieが思い浮かびます。続いてBud Powellでしょうか。顔ぶれを見ると、今では考えられないほどの豪華メンバーですね。こんな組み合わせが今聴けるのだったら、死んでもいいです。多分。

 ガレスピーといえば、とにかくあの高音での演奏です!もちろん元祖バッパーとしての演奏にも間に耐えないものがあるのですが、聴いててひっくり返りそうになるような高音を唐突に出して気持ちをあおられるとどうにも言葉にならない興奮が巻き起こります。なんというか、究極のエンターティナーですね。その演奏の中に音楽的なすばらしさを保ちつつ、聴き手に十分面白い思いをさせることが出来るというんですから!すばらしい。

 興奮しすぎて疲れたのでもう終わります。風邪がひどくならないうちに。とりあえず、今日聴いた中で一番心に残ったのがガレスピーだったということです。リーダー作なんてほとんど知らないので、これからです。色々探してみたいと思います。ではまた。

1/20

 ああ眠い。でも更新しなければ。

 Tina Brooksは、あまり有名ではないサックスプレイーやですが、それが妥当でないように思われるほどの実力者です。まず最初に聞いた印象としては、音で「スティットか?」と思い、フレーズで「タレンタインか?」と思い直す感じでした。ブルージィなんですね。大変すばらしいミュージシャンだと思います。

 Tina Brooksはあまり妥当な評価を受けずに麻薬におぼれこの世を去ったということです。運が無かったのでしょうか。もったいないことです。しかし、たとえ運が無かったとしても、実力があったならば長い時間をかけていつかは認められるものです。現に今僕は彼の演奏を聴いて感動しているわけですから。良いものは良い。ではまた。

1/19

 つい最近まで、Miles Davisを聴くことを避けてきました。なぜかというと、何処へ行ってもマイルスマイルスとみんながお経のように言っているからです。そんならあえて聴くもんかとかたくなに拒み続けて5年くらい。ようやく最近になって受け入れられるようになって来ました。

 マイルスという人はあまり激しいビバップのような演奏は好まないのでしょうか。確かに書物を読むにつけて「クール」と称されているのを目にするのは妥当なように思います。むしろ落ち着いた涼しげな空気の中で鳴らすトランペットの音こそ彼の真髄とさえ言えるかもしれません。今まで聴くことを怠ってきたことを悔やまざるを得ないようです。これからはしっかり聴こう。

 聴かなかったといえば、コルトレーンもです。でもよく考えたらコルトレーンは聴きようによってはトラウマになりかねないものがあります。今まで聴かないようにしてきてよかったかもしれない。ブギョギョギョーなんて音を鳴らされた日には、もうジャズとは仲良く出来なくなるかも。初心者にお勧めできないジャズの筆頭です。

 今日は休み明けだけあって、かなりきつい一日でした。家に帰るなり就寝です。早く寝て明日に備えないと、明日も朝から学校。ではまた。

1/18

  Hampton Hawesはやっぱ最高ですね。最高です。こいつを聴いたこと無い人は人生の半分を損していますね。そう思います。いや、そうです。そうに決まっている。

 何が最高かって?あのねばっこいタッチさ!イヤー 

 すみません。興奮していました。いや、でも、本当に、ハンプスは最高です。特に"The Trio Vol.1"の二曲目"What Is This Thing Called Love"はその演奏の完成度に感嘆しました。流れが目に見えるように、はっきりしているのです。自己完結性とでも言うんですか?一つの物語ですね。

 ハンプスはSonny Clarkと一緒に麻薬やったりライブ会場のトイレで麻薬をやっているのを見つかって逮捕されたりとなんともジャズミュージシャンらしい一生をやっちまった人物です。生き方を反映するんでしょうか、大変エキサイティングな演奏をします。大好きです。随所で「バラードが苦手」と言われていることが彼を一流ジャズミュージシャンにさせないのかもしれませんが、かっこいいもんはかっこいいのです。

 今日は久しぶりに一日家にいました。家にいるとゆっくり音楽が聴けていいもんです。また明日から一週間がんばらなければ。切ない。ではまた。

1/17

 Charlie Parkerの直系のサックス奏者の一人、Lou Donaldsonは自らを称して「ブルースマン」と呼んだそうです。実際、ルーさんはR&Bかファンクかわかりませんが、そっちの方に足を突っ込んだりもしています。批評家によってはそのことについて激しく非難したりもしていますが、僕はそのこと自体よりもかっこいい作品が残っているのかどうかの方が気にかかります。ジャンルはどうであろうが、とりあえずかっこよければ問題ナシです。

 ルーさんはJazz Messengers結成当時のメンバーの一人です。クリフォードらとの吹込みには、興奮を抑えきれなくなおります。今でもストレートな演奏を好んで続ける数少ないジャズサックス奏者の一人。もしも亡くなる前に西日本に来ることがあれば、それがどこであろうが是非とも足を運びたいと思います。

 こんなにゆっくり過ごせる日は久しぶりのような気がします。Lou Donaldsonの"Blues Walk"をかけて本でも読む。贅沢なものです。手元にお茶があればもっといいんですが。そこは妥協することにします。ではまた。

1/16

 ジャズミュージシャンはより新しい何かを模索し現代のジャズを築き上げてきたのでしょうが、確実に、次世代に続くことのない唯一の個性的な演奏スタイルというのも山ほどあるようです。それは決して一代しか続かない程度のものというわけではなく、作り上げた本人以外に不可能なものだと考えられます。

 Sonny Rollinsは今世紀ジャズ界が輩出した中でも突出したインプロヴァイザーの一人です。その演奏はロリンズの前にも後にもロリンズ一人だけのものでしょう。正直言って、ロリンズの演奏の中には僕がまだ理解できないものが沢山あります。それはJohn Coltraneのモード奏法のように理論化されるものでもないようで、なんだかロリンズの単なる思いつきのようにすら思われます。恐ろしいのは、それが単なる思いつきだろうが研究により生み出された一つの結果であろうが、一人の演奏として作品として完成されているということです。聴いていて、不満を残したまま終わることがないんです。この先どれだけ聴いても不満など出てこないような気がします。

 かっこいいのですが、やっぱり毒がある演奏なんでしょうか、素人耳にはとても聴きやすいとは思えません。聴けば聴くほど味が出る、というのは確かなようですが。まだまだ聴く耳が未熟ですね。精進します。ではまた。

1/15

 ただいま帰りました。現在午前4:30くらい。明日は学校です。いや、今日ですね。というかあと数時間後。つらい。

 僕の住む福岡の市民図書館には書物のほかCDの貸し出しが出来ます。うれしいことに、福岡市総合図書館というところには大変多くのジャズのCDがあるのです。お金のない学生さんには大変な助っ人。今日も家族分の図書カードを総動員して4枚借りてきました。Sonny RollinsやらJohn Coltraneやら。しかし、まだまだ借りたことのないCDが多くあります。全部でおよそ400枚という所だと思うのですが、実際はどうなんでしょうね。よくわかりません。

 昔はラジオを音源としていました。CDを買うお金も借りに行く時間もなかった高校時代のことです。録音し、編集して聴いていました。これが大変役に立ちました。初心者にとってはジャズに関する知識の宝庫です。ジャズを楽しもうと思えば、CDを買うお金がなくとも、手段はいくらでもあるんだと思います。今ではケーブルテレビでジャズだけのチャンネルなんかもあるのではないでしょうか。贅沢な時代です。

 家でも気軽にジャズが楽しめる時代ではありますが、こういう時代だからこそ店に出向き普段とは違った趣向でジャズを楽しんでみるのが面白いといえるかもしれません。引きこもり禁止。ではまた。

1/14

 白人のベース弾きは、なんだかわかりませんが、うまいですね。Niels Henning Orsted Pedersenはその卓越した技術で「ギターよりはやい」ソロをとったといいます。確か彼はデンマーク出身だったでしょうか。他にもGeorge MrazやMiroslav Vitousなど有名な人が沢山います。やはり白人の方がクラシックの基礎があるだけ技術に秀でているのでしょうか。

 白黒白黒、オセロみたいですね。結局かっこよければどんな音楽でもいいわけですが。

 かっこいいといえば、昔はやたらChick Coreaにはまっていました。彼の作るクールなサウンドはブルージィだとかなんだとかそういう言葉を超える魅力を持っているように思われます。最近では全く聴かなくなってしまいました。聴く耳が変わってしまったのでしょう。自分が今何を中心にしてジャズを聴いているのか、それがしっかりとわかればどうやってジャズをかっこよく演奏するかということをしっかりと考えられるような気がします。何事も、考えながらやらないとだめですね。難しいものです。ではまた。

1/13

 帰ってみたらもう次の日。なんじゃこりゃ。と思いつつも更新だけはちゃんとしようとするやまだです。

 Wayne Shorterというのは誰の次に来るサックス奏者なんでしょうか?Jazz Messengersに在籍したほか、Herbie Hancockのバンドに参加するなど、幅広く活動したかのように思われます。しかし、演奏自体はJazz Messengers時代のものから徐々に新しい演奏へと変貌を遂げていくわけで、決して同時に色々なことをやっていたとは言い切れません。"Speak No Evil"という作品には大変感銘を受けた次第ですが、この作品の位置づけというのはWayne Shorterというサックス奏者にとってどのようなものなのでしょう。

 興味は尽きませんが、体力は尽きます。眠い。ただいまの時刻は午前4:05です。学校がある。ではまた。

1/12

 成人式ですね。また新成人の一部が暴れまくったようですが、どうなんでしょうか。顔が公開されている以上、バイト先からは首にされたりするんでしょうね。いやはや。

 Grant GreenとSonny Clarkがカルテットで演奏しているものがあります。CDでは"Complete Quartets"として売られているようですが、レコードではばらばらだったのでしょう。Grant Greenの"Oleo"というアルバム他いくつかが一緒になったものと思います。これがいい!んです。Grant Greenばかり聴いている気がします。僕がここで紹介しているもの意外ですばらしい演奏をしている作品があれば、是非教えてください。

 便所に行きたいので、今日はこの辺で。ではまた。

1/11

 頼んでいたCDが今日着きました。Hod O'BrienというピアニストのCDです。試聴してその地味な演奏が好印象だったのでついつい買ってしまいました。ベースがRay Drummond、ドラムがKenny Washingtonという顔合わせです。

 この人は、僕はそれほどよく知らないのですが、かなりのベテランだということです。調べたところによると確かに、Donald Byrdの作品"2 Trumpets"を初レコーディングとしているほか思った以上に多くの作品に参加していました。最近になってリーダー作を出すようになったということです。こういうピアニストがアメリカには沢山いるのでしょうか。お金さえあればもっと色々買ってみたいのですが。うーむ。

 現代のバップピアニストはどうも、表に名前が出てこないようで、悔しい限りです。アメリカ→日本と評判が流れてくる過程で日本人の好みというフィルターにかけられるのでしょうか。だれか、妥当な情報が得られる筋を教えてください!ではまた。

1/10

 Grant Greenはその朴訥としたプレイにより広く人気を得ているギタリストです。Sonny Clarkとファンキーな演奏をしたかと思えばBobby HutchersonやDuke Pearsonらと新しいサウンドの中に身を置きます。どこにいても演奏スタイルは変わらないのに邪魔臭いと感じさせることは決してないのです。それは秘めた音楽性の深さと研究の賜物なのでしょうか、それとも底抜けの天才なのでしょうか。両方かもしれない。

 そのバップフレーズも魅力の一つには変わりないのですが、その裏打ちをしているブルースフィーリングには思わず頭を垂れたい気分になります。ギター一本で、あたかも声を出すかのような深い音を出す。むしろ本人としては声を出している気分でいるのかもしれませんが。とにかく現代までのどんなギタリストですら彼に匹敵することはあっても勝ることはないと思わざるを得ないほどの名手です。・・べた褒めですみません。興奮冷めやらぬやまだです。

 今日は僕の所属するジャズ研にパソコンごともって行って皆にいろいろ見せたり聞かせたりしてました。後輩たちに聞かせる目的で持っていったつもりだったのですが、結局自分が一番よく見たり聞いたりしてた気がします。しかし、なんですね。やはりみんなで一つのものを見たり聞いたりするのは楽しいものです。部室にパソコンやプロジェクターがあったらもっとみんなで楽しめるんですが。ちょっと贅沢な望みですね。ではまた。

1/9

 店でジャズがかけられていたとき、ついついそれが誰の作品かとか考えてしまいます。たまたまそれが自分の持っているやつだったりすると大喜びです。ピアノだったらWynton Kelly、サックスだったらJackie Mcleanなんかは聞いていてわかることが多いのですが、中にはしょっちゅう耳にするくせ全く誰だかわからないことがあります。僕は未だにDonald Byrdがわかりません。特徴をつかめるほど聴いていないだけともいえるのでしょうが。

 こういう話を聞いたことがあります。

「トランペットを聴いていて誰だか全くわからなかったら、とりあえずTommy Turrentineということにする。」

 わかりにくいミュージシャンは大体決まっているってことでしょうか。面白い話です。僕も今度からそうしようと思います。誰だかわからなかったらとりあえずDonald Byrd。たとえサックスでもDonald Byrd。

 もう疲れた。ではまた。

1/8

 オルガンというのはジャズに用いられる楽器としては新しいものです。オルガンそのものの歴史はチャーチオルガンなど古きに及ぶかもしれませんが、ジャズとしてはまだまだ未開の地といえるのかもしれません。

 ジャズオルガンのパイオニアといえばJimmy Smithです。オルガンという楽器の特性を生かし複数の鍵盤を手で一度に押しなでたりと、オルガンという楽器の可能性をジャズ界に知らしめた偉大なる人物です。テレビに出演し、その卓越した技術で視聴者の度肝の抜いたという話もどこかで見たことがあります。足鍵盤でベースをしながら演奏する映像もDVDとして入手することが出来ます。僕は買いました。

 見ているだけで頭がこんがらがってしまう!電子オルガンといってバカには出来ません。音量調節や絶妙なタッチのタイミングなどによって生み出されるグルーヴ感はアナログの楽器となんら差はありません。今アメリカでは徐々に有望な若手オルガン奏者が現れてきているという話です。今後なお素晴らしい演奏が期待できそうですね。人のことを言う前にまずは自分ですか?がんばります。ではまた。

1/7

 Barry HarrisはBud Powellの聴き易い版と思われているのでしょうか?確かにパウエルがヨーロッパに渡った後のものと比較して近い気はするのですが、バリーは決して、それだけのものではありません。そう信じています。

 バリーのピアノは、パウエルのものと比べると、天才的な輝きはないのかもしれません。しかし逆に言えば、大変やわらかく聴き易い。パウエルよりも量も種類も少ない言葉で耳当たりよく歌いきってくれるピアニストだと思います。ピアノという楽器は、他の楽器と比べて決して音そのものに自由度の聞く楽器ではありませんが、選ぶ音とアクセントはまるでスティットのような歌心を感じさせます。

 Barry Harrisといえばジャズワークショップですね。僕が高校のときだったか、来日したことがありました。そのときは全くお金がなくていけなかったのですが、もし次に来ることがあったらそのときは借金してでも行こうと思っています。次に来ることが「あったら」。ガガーン。ではまた。

1/6

 マッコイはJohn Coltraneの演奏をピアノに応用した人物として注目される人物なのでしょう。しかし、彼のメロディアスな側面はパウエルに大きな影響を受けているように感じられます。"Nights Of Ballads And Blues"を聴いて、マッコイの持つビバップの基盤をよく理解することが出来たように思います。古いものを使って新しいものを生み出すというのが音楽でもなされているのでしょう。面白い。

 Mccoy Tynerといえば、Joe Hendersonとの演奏が強く印象に残っています。ジョーヘンはその個性的な演奏スタイルで強い人気を誇るサックス奏者ですが、その作る曲というのもまた大変魅力的です。"Page One"という作品に入っている"Recoda-Me"なんかはJohn Coltraneの"Naima"と近い、新しい形の美しさを感じます。60-70年代の模索の中に生まれた天才たち。僕の発掘していない世界にまだ宝物が山ほど埋まっているようです。楽しみは尽きません。

 関係ないですが、Mccoy Tynerといえば、もどきが多いというイメージがあります。というより、マッコイが開拓したモード奏法という畑があまりにも広すぎて、そこに触れる多くの人がマネをしたと思われているような気がします。左手でパワーコードを押さえたら、右手でペンタトニック。もうそれだけで君も今日からマッコイもどきだ。みなさんも試してみましょう。

 どうでもいい話でした。ごめんなさい。うん。いやほんとに。ではまた。

1/5

 Bud Powellには大変クラシックの教養を感じさせるところがあります。バッハでしょうか。

 別に、クラシックをジャズに取り入れたとか、そのような評価を受けているのを見たことはありません。音楽性がどこに根付いているかはあまり大きな問題ではないのかもしれません。問題は、彼が、持っている全てをジャズという音楽として出せているということでしょう。とにかく、すごい。神がかりという評価をどこかしこで見ます。それに納得できるのがまたすごい。技術的に優れている人は世界にいくらでもいるかもしれません。しかし、技術を余すことのない音楽性を持っているというのが信じられない。ビバップとして、ピアノといえば彼でしょう。

 よく考えたら、初めて聴いたジャズのCDはBud Powellの"The Scene Changes"でした。僕にジャズの先入観として入り込んでいるかもしれませんね。パウエルよりも好きなピアニストはいません。

 今日から学校。とうとう正月休みも終わりです。いざ休みになると寝てばかりでした。風邪もひきました。随分お金も使いました。今月末頃カードの請求が来ます。大ピンチ。乗り切れるのか。ではまた。

1/4

 Bennie Greenというトロンボーン奏者がいます。この人は技術の面では極端に優れた人ではないと言われています。僕はトロンボーンのことはよくわからないのでなんともいえませんが。しかし確かに、J. J. Johnsonがそうであるような、サックスに対抗するような演奏はしていないように感じられます。

 Jazzっていうものは、僕がジャズを聴き始めた頃に思っていたよりははるかに、演奏技術以外のものの比重が大きいんですよね。いやむしろ、僕がそれまでに思っていた演奏技術というのはジャズにおいては点で的外れなものだったのかもしれません。Bennie Greenの演奏は、トロンボーンという楽器をよく理解してそれの持つ魅力を最大限に利用しているように感じられます。それと比べたらJ. J.の演奏は、確かにトロンボーンを完璧に使いこなせているのかもしれませんが、無理のある演奏のようにすら聞こえます。トロンボーンのことはよくわからないとか言っておきながらなんでこんな偉そうなことを言っているのかというと、僕がBennie Greenの演奏がものすごく好きだからです。言ってることの中身はどうでもいいんですね。要はそういうことです。

 どんなにクリアな音が出せても、鈍い音を出す別のミュージシャンの方が人気があったりし得るというのは面白い。クラシックだったら、クリアな音が出せなければまずその時点で脱落なんでしょうが。僕はそういう当たり前がひっくり返る場面がすきなんでしょうね。ひねた性格ですね。どうでもいいですか。すみません。ではまた。

1/3

 Buddy Defrancoというクラリネット奏者がいます。この人はビバップ期にいち早くそれをクラリネットに取り入れた人物の一人だということです。実際、Benny Goodmanのようなスイングの雰囲気を残しながらも刺激的なバップフレーズを使い切ります。クラリネットを聴いてかっこいいと思ったのはこの人が二人目です。まあ僕がちゃんと聴いたことのあるクラリネット奏者自体二人しかいないんですが。ダメですね。

 Buddy Defrancoは若い頃のSonny Clarkとやってるやつがいくつかあるので、聴いたら結構面白いのです。そうでなくても、クラリネットでここまでやるかという演奏は大変インパクトがあります。聴いたことない方は聴いてみると面白いと思います。

 とうとう寒さに負けて風邪をひいてしまいました。家に帰ったらまず手を洗ってうがいをして・・と気をつけていたつもりだったのですが。皆さんも、気をつけてください。ではまた。

1/2

 正月ですね。それなりに楽しく、のんびりと過ごさせていただいているやまだです。

 ジャズには「対決モノ」という部類が存在しているようですね。どういうものかというと、Donald ByrdとArt Farmerが競演する"Two Trumpets"や、Kenny BurrellとJimmy Raneyが競演する"Two Guitars"などです。なんというか、豪華な感じがしますね。演奏がどうこうではなく。

 同じ楽器でもどちらが吹いているかわかったりすると、もう気分は上々、といった感じです。ただ、もちろんどちらかの方がいい演奏をしていたりするわけで、演奏する側にしてみればこれほどシビアなものもないかもしれません。

 対決モノかどうかはおいておくにして、二台のピアノによる演奏は意外とよく見かけます。一番有名なのは"Chick Corea & Herbie Hancock In Concert"でしょうか。少し前ですが、Oscar PetersonとHerbie HancockやHerbie HancockとGonzalo Rubalcabaのデュオも聴いたことがあります。特に、僕の個人的な感想ですが、Herbie HancockとGonzalo Rubalcabaの演奏は悲惨でした。やはりバランスが難しいんでしょう。Herbie Hancockが殺されていたような。もしかしたら名演かもしれないんですが、僕にはなんとも・・。音楽は、難しいですね。皆さん聴かれたら、是非ご感想を聞かせてください。

 昨日は結局飲んで食って終わりでした。でもたまにはこんなのも悪くないのでしょうね。「たまには」。有意義だと思える休日にしたいものです。ではまた。

1/1

 あけましておめでとうございます。

 昨日、Red Garlandの生涯について調べていました。彼の一生はとても面白い。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/gako-oku/INDEX.htm

↑ここがくわしいので、どうぞ。

 ボクサーをやるんです。ライト級で、とにかく、強かった。連勝するんですね。結局やめてしまうんですが、その理由も面白い。対戦相手が仲間だったから倒せなかったというんです。人間臭いですね。

 演奏スタイルも好感が持てます。技術をひけらかすような演奏でもなければ、ことさら奇をてらった演奏をするわけでもないようです。演奏を聴けば人間性もわかるとかいった話をした人がいたようですが、本当かもしれませんね。実はまだあまりよく聴いたことがないんです。もっと聴いてみようという気分になりました。

 ともあれ、年は明けました。今年もよろしく。ではまた。